今回は「増担保規制とは何か|規制の基準」などを事例を交えてご説明したいと思います。
1. 増担保規制とは
- 1. なぜ増担保規制が行われるのか
- 2. 増担保規制の意味
- 3. 増担保規制銘柄の調べ方
- 1. かぶたんにアクセスする
- 2. 証券取引所を見る
2. 増担保規制における規制の条件
- 1. 増担保規制後の株価の動き
- 2. プロトレーダーが活用している秘密
3. まとめ
1,増担保規制とは
増担保規制とは、株式投資における信用保証金率が増すことの規制です。通常信用取引で株を買う場合は、購入価格の30%の保証金が必要となります。例えば100万円の株を信用取引で購入する場合、通常保証金率が30%ですので、30万円の現金が必要となります。
しかし、証券取引所から増担保規制が入った場合、保証金率が30%から50%に増す(増える)ことになります。このことにより、100万円の株を信用取引で買う場合、50%である50万円の現金を用意しなければ行けません。
1-1,なぜ増担保規制が行われるのか
なぜ取引所であるJPX(日本取引所グループ)は、増担保規制をかけるのでしょうか?
増担保規制をかける銘柄は急激に上昇した銘柄に対して規制をかけます。JPXは急上昇した銘柄に対して
1. 日々公表銘柄
2. 新規空売り禁止
3. 増担保規制
この順番で規制をかけていきます。
株価の急激な上昇を放置しておくと、株価は短期間で数倍に上昇します。そうすると株の初心者は良かれと思ってそのような株を購入します。しかし、急激に上昇した銘柄はその後、大きく下落する可能性があり良かれと思って買った株が大きく下落し、大損する株主が市場に出てきます。
このように、急激に上がる株を買って損失を被る投資家を保護するためにJPXでは規制をかけて株価を抑制します。
保証金率30%のところ、50%の増担保規制にすることにより現金をより多く持っている人しか新規買いで参入できなくなります。そのため買い手が少なくなることで株価は下がることが予測されます。
このように取引所は、株主保護のため急激に上昇した銘柄に対して増担保規制をかけて株価を抑制する使命があるのです。
2-2,増担保規制の意味
増担保規制という言葉の意味は、「増し+担保+規制」という3つの意味から成り立っています。
担保とは信用取引における証拠金率のことであり、それが「増す」ということは証拠金率が上がるという意味です。この取引を規制をかける言葉を増担保規制と言います。
2-3,増担保規制銘柄の調べ方
それでは増担保規制になった銘柄はどこで調べられるかということをご紹介したいと思います。この増担保規制は誰でも平等にサイトから閲覧することができます。
2-3-1,JPXで増担保規制銘柄を調べる
JPXとは日本取引所グループというところです。ここに「信用取引に関する規制等」というページがあります。ここにアクセスすると、信用規制になった銘柄を閲覧することができます。また規制になった内容や該当基準についても詳しく知ることができます。
参考サイト:http://www.jpx.co.jp/markets/equities/margin-reg/