初めての楽天証券アルゴ注文
楽天証券の証券総合口座数が2020年3月で400万口座を超え、主要ネット証券の口座数では第1位のSBI証券に次ぐ第2位をキープしています。さらには2020年3月の新規口座開設数が10万口座を突破、これは1999年に楽天証券が始まって以来の記録です。証券総合口座の開設数の増加の背景には、老後資金への関心や個人の資産形成意欲の高まりがあります。加えて楽天証券が提供する新サービス「アルゴ注文」に注目が集まっています。
個人投資家にとってどの証券会社を選ぶか悩むところです。ご自身による資産運用を予定されている方は、ネット証券を中心に手数料、取り扱い商品、取引ツールを比較されていのでなないでしょうか。近年、ネット証券を中心に手数料の値下げが進み、証券会社間で大きな差はなくなってきました。取り扱い商品については証券会社によって違いがありますが、上場銘柄の売買が中心であればどの証券会社でも取引できます。しかしながら、取引ツールの仕様には各社それぞれの独自性があり、証券会社を決める1つの要素と言えます。
楽天証券の取引ツール「マーケットスピード」は2000年にリリースされ、約20年もの間、継続的なバージョンアップが実施されてきました。2018年には「マーケットスピードⅡ」として全面リニューアルされ、これまでは機関投資家のみが使えたアルゴリズム取引(アルゴ注文)が使えるようになりました。
本書(本記事)では、マーケットスピードⅡで利用できるようになったアルゴ注文について、その魅力、機能、活用方法を初心者でも分かりやすく説明します。
↓これはすごい!必ず視聴しておいてください
マーケットスピード IIで解説!テクニカル分析上達講座 第1回「使いやすくなったチャート機能」
マーケットスピード II で解説!テクニカル分析上達講座 第2回「トレンド指標編」
マーケットスピード IIで解説!テクニカル分析上達講座 第3回「オシレーター指標編」
1.アルゴリズム取引とは
事前に設定された条件に基づき、指定銘柄の株価変動などを常にモニタリングして、条件が満たされればコンピュータが瞬時に注文を行う取引のことをアルゴリズム取引と言います。手入力による発注と比較して圧倒的な速さで発注でき、すばやい約定(注文が成立すること)が可能です。
元々は機関投資家向けに開発された取引手法であり、トレーダーが常に株価を監視して多数の注文を行う作業を自動化する目的で開発、導入されました。その後、取引の多様化に応じて様々な条件設定(アルゴリズム)が開発されました。極端な例ですが、短期での利ザヤ(売買による利益)を得る投資と中長期を見据えた投資では、アルゴリズムが違うことが想像できると思います。また、同じ投資目的であっても投資対効果を大きくするための工夫が施されてきました。最近ではAI技術の導入が研究されています。
アルゴリズム取引を行うには、サーバーやネットワーク環境などの設置、及びプログラム開発が必要です。それゆえ、個人投資家がアルゴリズム取引を行うには資金的にハードルが高い状況でした。近年、アルゴリズム取引の一部の機能を個人投資家向けに提供する証券会社が現れてきています。つまり、個人投資家でも、取引ツールを通じてアルゴリズム取引が出来るようになってきました。
次に、アルゴリズム取引と合わせて知っておきたい高頻度取引(HFT)と楽天証券が提供するアルゴ注文の概要を説明します。
【1-1】アルゴリズム取引と高頻度取引(HFT)
アルゴリズム取引を行うにはコンピュータをネットワーク環境が必要です。投資対効果を大きくするためには、アルゴリズム開発と同様に「いかに早く注文」できるかが重要です。現実にはミリ秒単位(1ミリ秒=1/1000秒)で他社より早く注文を行うかの競争が繰り広げられています。このような高速注文を行えるシステムを高頻度取引(HFT:high-frequency trading)と呼びます。「アルゴリズム取引=高頻度取引」ではなく、「アルゴリズム取引の一部に高頻度取引がある」という位置付けです。
話が少し脱線しますが、0.001秒でも早く注文を出せるシステムを構築するという実話をもとにした映画「ハミングバード・プロジェクト」が2019年に公開されました。アメリカのスプレッド・ネットワークス社がニューヨーク州までの1600kmを”直線”で設置し、年間500億円の利益を狙う内容です。誰よりも早く注文することに熱狂した人たちのドラマが楽しめます。
参考)http://www.hummingbirdproject-movie.jp/
話を戻します。高頻度取引を実現するには、取引所側のインフラも高速化する必要があります。2010年、東京証券取引所が高頻度取引に対応した取引システム「アローヘッド」を導入し、順次さらなる高速化などの改善が行われています。2019年の改善では、注文応答時間0.2ミリ秒まで高速化しています。
一方、高頻度取引が原因で、好材料や悪材料が出た時に株価が大きく変動してしまうと言われています。ミリ秒単位での大量注文が、株価が大きく変動する要因になっています。
【1-2】アルゴリズム取引と楽天証券のアルゴ注文
投資対効果の拡大を狙ったアルゴリズム研究により、多種多様なアルゴリズムが開発されてきました。株価だけでなく、経済指標やニュースまでもが条件に加えられているものがあります。前述の通り、アルゴリズム取引は機関投資家向けの機能でしたが、近年はアルゴリズム取引の一部を個人投資家でも簡単に利用できるようになりました。楽天証券では、アルゴ注文と称して5種類のアルゴリズム取引を提供しています。アルゴ注文の機能や使い方は後ほど説明しますが、個人投資家でも「常に株価をサーバーに監視させて、複数の発注作業を自動化する」ことが可能です。取引条件を設定しておけば、パソコンの電源をオフにしていても株式の売買が自動的に執行されます。楽天証券のスマートフォン向けアプリ(iSPEED)を利用すると、外出中でもアルゴ注文の執行状況を確認できます。なお、楽天証券のアルゴ注文は、専用の取引ツールである「マーケットスピードⅡ」から利用できます。
2.楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」
出典)https://marketspeed.jp/ms2/
各証券会社が独自の取引ツールを提供しており、使い勝手のよい取引ツールで証券会社を選ぶ個人投資家も多いと思います。
楽天証券は2000年に取引ツール「マーケットスピード」をリリースし、順次バージョンアップを行ってきました。2018年には、「マーケットスピード」を残しつつ、新たな取引ツール「マーケットスピードⅡ」をリリースしました。「マーケットスピード」、「マーケットスピードⅡ」とも基本的に有料の取引ツール(条件を満たせば無料)でしたが、2019年6月24日より、「マーケットスピード」、「マーケットスピードⅡ」とも完全無料になりました。無料の条件と言えば、(当たり前ですが)楽天証券に証券口座を開設していることです。
「マーケットスピード」から「マーケットスピードⅡ」に進化したことにより、多くの機能が追加されました。マーケットスピードⅡへの移行もサポートされていますので、これから使われる方はもちろん、これまでマーケットスピードを使っていた方も、ぜひマーケットスピードⅡの利用をおすすめします。
【マーケットスピード】(2020年5月現在)
・Windows版とMac版あり。
・20種類以上のテクニカルチャート
・30種類近くのランキング情報
・日経テレコン、四季報を配信 など
【マーケットスピードⅡ】(2020年5月現在)
・Windows版のみ
・アルゴ注文が可能!
・個別銘柄画面に取引に必要な情報を集約
・チャートの移動、拡大や縮小、表示期間変更がマウスで簡単に行える
・チャート上に注文中の指値や取得単価などの情報を表示
・テクニカル指標57種類
・日経テレコン、四季報を配信 など
2020年5月時点では、マーケットスピードⅡは「株式売買」のみに対応しています。今後は225先物やオプションにも対応予定です。
次にマーケットスピードⅡの特徴を説明しますが、その前にマーケットスピードⅡのデモ版をご紹介します。
【2-1】マーケットスピードⅡのデモ版
使い勝手や動作スピードを確認するには、実際にマーケットスピードⅡを使ってみるのが早道です。マーケットスピードⅡにはデモアカウント(ビジター接続)が用意されており、楽天証券の口座をお持ちでなくでもマーケットスピードⅡを無料で利用することができます。マーケットスピードⅡをダウンロード、インストールして起動すると、下図のログイン画面が表示されます。
「ビジター接続」をクリックするとマーケットスピードⅡの操作画面になります。市況情報、個別チャート、時系列情報など一部の機能が利用できます。下図はビジター接続で、日経225の株価チャートを表示しています。この画面では、日経225の他にもTOPIX、JPX日経400、日経ジャスダック平均、マザーズ総合指数、NYダウ、NASDAQ、香港ハンセン指数、ドル/円レート、ユーロ/円レートの各チャートが1クリックで表示することができます。
【2-2】マーケットスピードⅡの特徴
マーケットスピードⅡの特筆すべき点の1つは、売買に必要なあらゆる情報が1画面で見られるレイアウトです。さらに詳しい情報への移行も簡単で、ストレスのない投資運営をサポートしています。
また、投資対象の銘柄を探し出す際に便利な機能が用意されています。次の3つの方法で銘柄検索が可能です。
【スーパースクリーナー】
他の証券会社でも見られる機能ですが、マーケットスピードⅡでは銘柄検索条件と検索結果を一画面で表示されるため、検索を繰り返す際には便利です。例えば、成長・有望銘柄をリストアップしたい場合、例えば下記条件を設定して検索することができます。
・条件設定例
売上を伸ばしているか? ⇒ 売上高変化率10%以上
収益力は高いか? ⇒ 売上高経常利益率10%以上
収益力の効率性は? ⇒ ROE(自己資本利益率)15%以上
株価が割高でないか? ⇒ PER(株価収益率)(予) 40倍以下
・検索結果
【チャート形状検索】
実際の株価チャートでは「上昇して一服」「急上昇」「急落」など様々な形状を示します。マーケットスピードⅡでは25パターンの形状が登録されており、形状を示したアイコンをクリックするたけで、銘柄がリストアップされます。下図は「上昇一服」で検索した結果です。
【テーマ別銘柄検索】
注目しているテーマがある場合、テーマを扱っている企業(銘柄)をリストアップできます。例えば、これからの再生可能エネルギーの1つ「バイオマス発電」に着目している場合、検索欄に「バイオマス発電」と入力すると、関連銘柄がリストアップされます。
また、「最近注目されているテーマが何か」という検索方法もあります。テーマと合わせて銘柄も一画面で表示できます。下図は「テレワーク」のテーマで銘柄検索した事例です。
マーケットスピードⅡの最大の特徴はアルゴ注文をサポートです。アルゴ注文が提供される前は、「通常注文」「逆指値」「逆指値付通常注文」「セット注文(買い注文と同時に同じ銘柄の売り注文を発注=IFD注文)」のみでした。(詳しくは第3章で説明します)これらは株取引において一般的な機能であり、基本的に株価や市場をチェックして手入力で発注します。
楽天証券のマーケットスピードⅡでは、5種類のアルゴ注文が利用できるようになり、他の証券会社を先んじています。マーケットスピードⅡにアルゴ注文の条件設定を行えば、パソコンの電源をオフにしていても、楽天証券の取引サーバーが常に株式の動きを監視し、条件が合えば瞬時に注文を行います。(詳しくは第4章以降で説明します)
【第3章】楽天証券で行える従来の注文方法
本章では、注文に関連する株式用語、及び楽天証券で提供されているアルゴ注文以外の注文方法を説明します。アルゴ注文の説明(第4章)でも役に立ちますのでご一読下さい。
【東証、JNX、Chi-X】
東京証券取引所(東証)とは日本最大の証券取引所で、株式などの有価証券が取引される市場です。東証は、東証一部、東証二部(一部と二部は上場の際の審査基準が違う)、マザーズ(東証一部への上場を予定している成長企業向け市場)、JASDAQ(主にベンチャー企業向け)の市場で構成されています。
東証以外にPTS取引(Proprietary Trading System)と呼ばれる私設取引システムがあり、東証を介さずに有価証券の取引ができます。主なPTSには、SBIジャパンネクスト証券が運営するジャパンネクストPTS(JNX)、欧州チャイエックス社の日本法人チャイエックス・ジャパンが運営するチャイエックスPTS(Chi-X)があります。
【SOR注文】
SOR(Smart Order Routing)注文とは、東証やPTSなどの複数の市場から売買価格のおとくな市場を自動的に選択し、注文を行う仕組みの事です。
【指値、成行】
株の売買注文において、売買時の価格を指定することを指値と言います。株の売買では相手(かい注文の場合は売り手、売り注文の際は買い手)が必要です。相手が無ければ注文は成立しません。
一方、成行とは注文の際に指値を行わない注文方法です。取引時間内に成行の注文を行うと、即座に注文が成立しますが、取引の価格は状況に応じて変動します。例えば、1,500円/株で1,000株の買い注文を成行で行った場合、700株は1,510円、300株は1,520円で約定することがあります。
【寄付、引け】
午前の取引を前場、午後の取引を後場と呼びます。寄付とは、前場と後場のそれぞれで最初に成立した取引、もしくは株価の事です。前場の最初の取引を「寄付」、後場の最初の取引を「後場寄り」と区別することもあります。
逆に前場、後場の最後の売買を「引け」と呼びます。後場の最後の売買を前場と区別して「大引け」と呼ぶこともあります。なお、「引け」での値段を「引け値」と呼びます。
【不成、大引不成】
不成とは、「引け」までは指値注文を行い、注文が成立しなかった場合は、「引け」の成行注文が
行われることです。大引不成とは、「後場の引け」で成行注文が行われることです。
【特定口座、一般口座、NISA】
株式取引を行うには専用の証券口座を開設します。証券会社が譲渡所得(課税対象額)を計算し、年間取引報告書を発行する「特定口座」、口座の開設者ご自身が譲渡所得(課税対象額)を計算する必要のある「一般口座」があります。
また、新規購入した取扱商品の譲渡益、保有している株式の配当金など、投資による所得に対して、一定上限まで課税されない口座をNISAと呼びます。少額投資非課税制度が適用された口座の事です。
次に、楽天証券で行える従来の注文方法を説明します。
【3-1通常注文】
指定した銘柄に対して、成行注文、指値注文を行います。買い注文、売り注文において、最も基本的な注文方法です。下図はマーケットスピードⅡの「現物買い注文」入力画面です。
市場:東証、JNX、Chi-Xを選択 (東証を選択時にSOR有効/無効を設定可)
数量:株数を入力
価格:指値、成行を選択。指値の場合は希望売買価格を入力
執行条件:本日、今週中、期間指定、寄付、引け、不成、大引不成を選択
口座区分:特定、一般、NISAを選択(買い注文の場合)
【3-2逆指値注文】
あらかじめ株価を設定しておき、設定価格より株価が上がったら「買い」、下がったら「売る」注文です。リスクを最小限に抑える等に対応した注文方法です。市場は東証しか選択できませんが、SORを有効にできます。下図はマーケットスピードⅡの「現物買い注文」入力画面です。
市場:東証のみ設定可(SOR有効/無効を設定可)
数量:株数を入力
条件:市場価格が〇円以上(or以下)なら「指値△円」or「成行」で執行する
(〇と△を入力する)
執行条件:本日、今週中、期間指定
口座区分:特定、一般、NISA (買い注文の場合)
【3-3逆指値付通常注文】
株価が予想外の動きをした時に対応して、事前に条件を設定する発注方法です。通常注文と逆指値注文を組み合わせです。市場は東証しか選択できませんが、SORを有効にできます。下図はマーケットスピードⅡの「現物買い注文」入力画面です。
通常注文に追加して下記を設定
条件:市場価格が〇円以上(or以下)なら通常注文を「指値△円」or「成行」に訂正する。
(〇と△を入力する)
【3-4セット注文】
通常注文、逆指値付通常注文、逆指値注文での買い注文が成立した後、自動的に売り注文が発注される注文方法です。1回の注文で売却益を狙うことができます。市場を東証に設定して注文を行った場合だけセット注文が可能です。売り注文では指値を設定します。
価格:指値を入力
執行条件:本日中、今週中、期間指定、不成、大引不成を選択
3.楽天証券「アルゴ注文」のメリットと機能
出典)https://marketspeed.jp/ms2/
第3章で説明した従来の注文方法では、注文画面に手入力する作業が必要になります。(マーケットスピード、及びマーケットスピードⅡの両方で注文処理が可能)一方、アルゴ注文では、事前に楽天証券のシステムに取引条件を登録しておきます。この時点ではまだ注文は行われていません。取引条件が設定されると、取引システムによる株価の動きの監視が始まり、条件が合致すれば自動的に注文が行われます。(マーケットスピードⅡのみで設定可能)
出典)https://marketspeed.jp/ms2/function/algo/
通常の手作業での取引と異なり、アルゴ注文では株価の動きを人の目ではなく楽天の取引システムが監視してくれます。そのため個人投資家に次のようなメリットがあります。
- 複数の銘柄に対して株価の動きに応じた発注が可能
- 注文内容の入力ミスや発注タイミングを逃すなどの人為的ミスをなくせる
- 従来は株価の動きを監視していた時間に他の銘柄調査ができるなど、収益拡大の機会を増やすことができる
- 条件が合った場合に注文を出す際の所要時間は、手入力による注文より圧倒的に早い
また、アルゴ注文は手数料の面でもオトクです。アルゴ注文の中にはまとまった株式を分割して発注する方法があります。例えば1,000株を10回に分けて発注する場合、通常注文なら手数料が10回分必要ですが、アルゴ注文では1つの注文として手数料が課金されます。
楽天証券では次の5種類のアルゴ注文をサポートしています。それぞれの特徴を理解して、あなたの株式投資運用に取り込みましょう。
【4-1】 アイスバーグ注文
出典)https://marketspeed.jp/ms2/function/algo/iceberg.html
従来の方法で買い注文や売り注文を行うと、板(株価毎にどれくらいの買い注文、売り注文が入っているかを示す情報、下図参照)に反映されます。株の売買の少ない銘柄に対して大口の注文を行うと、板に自分自身の注文が表示されて目立ってしまいます。
そのため、他の投資家の心理や作戦に影響を与えてしまい、期待通りの株価で約定しないことがあります。このような場合、例えば100株を10回に分割して注文すると、板に表示される数字が小さくなり、目立ちにくくなります。
アルゴ注文の1つであるアイスバーグ注文を利用すると、分割注文を自動的行うことが出来ます。1000株を10回に分割して注文する場合、100株を10回注文する場合と、ランダムにばらつかせる(80株、110株、90株・・・)方法が選択できます。どちらにしろ、1回目の注文を行った時点では、残り9回分の注文は板に反映されないような注文のため、目立たないように必要な株数を買う(売る)ことができます。この分割発注は取引サーバーが自動的に行い、人の作業は介在しません。
【4-2】スナイパー注文
出典)https://marketspeed.jp/ms2/function/algo/sniper.html
ある銘柄に指値注文(例:1,500円で1,000株の買い)を行っても、反対注文(例:1,500円で1,000株の売り)がないと約定しません。そこで、狙っている株価で反対注文が出たときに、即座に発注する注文がスナイパー注文です。もし、1500円で300株の売りが出た場合、スナイパー注文で300株が約定します。残り700株は次の反対注文が出るまで待機します。
スナイパー注文では、取引の状況が板に表示されないため、他の投資家に見られることがありません。また、買い注文の場合、狙った株価以下の売り注文に対しても約定するので、有利な株価で約定することも期待できます。スナイパー注文を手作業で行うことはほぼ不可能です。
【4-3】トレイリング注文
出典)https://marketspeed.jp/ms2/function/algo/trailing.html
保有している株価の下落が予想される場合、現在の株価より低い株価で売って損失額を確定させ、損失を膨らませないことを損切りと言います。トレイディング注文では、まず損切り(株価が〇円に下がった売り注文を出す)を設定しておきます。もし株価がそのまま下がれば通常の損切りが実行されます。逆に株価が上がった場合、売り注文の設定価格を自動的に上昇します。言い方を変えれば、
トレイリング注文を利用することにより、株の動きを人が監視することなく、株式の世界での格言「損切りは早く、利食いは遅く」を実行します。
【4-4】リザーブ注文
出典)https://marketspeed.jp/ms2/function/algo/reserve.html
注文の時期を予約する注文方法です。指定方法は「日時」と「株価」のどちらかになります。
・日時:
決算発表日や経済指標の公表日、権利付最終日などの少し前に注文を予約することができます。
・株価:
通常注文の指値や逆指値注文では指定できる株価の範囲が設定されており、その範囲内でしか注文できません。リザーブ注文では範囲を超えた注文を30営業日先まで予約できます。
【4-5】リンク注文
出典)https://marketspeed.jp/ms2/function/algo/link.html
相場や途中の約定結果を人の目で確認せずに、連続して最大10の注文を行えます。単に連続した注文だけでなく、「新規注文が成立したら決済注文を行う(IFD発注)」ことも可能です。さらに決済注文では「指値と逆指値の設定(IFO発注)」も可能です。言い方を変えれば、決済注文では次の4種類の戦略を実行できます。
・利益確定
・損切り
・利益確定+損切り
・トレイリング
※決済注文の指値を「新規注文の約定価格を基準とした値幅や比率」で設定できます
楽天証券のアルゴ注文を利用することにより様々なメリットがありますが、下記に注意点も挙げておきます。
・楽天証券のアルゴ注文を行うには、「アルゴ注文利用同意書」に同意する必要があります。
同意の手順は次の通りです。同意の有効期限は1年間です。
・アルゴ注文はNISA口座では利用できず、特定口座か一般口座のみでの利用となります。
・アルゴ注文を行える市場は東証のみです。(ただしSORを有効にできます)
・アルゴ注文では、条件を登録したときでなく、「条件が合って注文が実行された時点」で注文が
受託されます。よって、システム障害などで発注がされなかった場合、楽天証券は責任を負いません。
・アルゴ注文の登録時ではなく、注文が実行される時点で買い付け可能額や残高などの確認が
行われます。資金が不足している場合、発注は行われません。
第5章 アルゴ注文の操作手順
マーケットスピードⅡの入力ウィンドウを用いて、アルゴ注文の登録項目を説明します。
【5-1】アイスバーグ注文
市場:東証のみ選択可 (SOR有効/無効を設定可)
注文数量合計:株数を入力
分割注文回数:分割回数を入力
分割方法:均等、ランダムを選択
価格: 指値、成行を選択
執行条件:本日中のみ選択可
口座区分:特定口座、一般口座を選択(買い注文の場合に選択)
【5-2】スナイパー注文
市場:東証のみ選択可(SOR有効/無効を設定可)
注文数量合計:株数を入力
条件:最良気配が〇円以下なら指値で執行する。(〇を入力)
執行条件:IOC(約定しなかった注文分があれば、その分は失効させる)
口座区分:特定口座、一般口座 (買い注文の場合に選択)
【5-3】トレイリング注文
市場:東証のみ選択可(SOR有効/無効を設定可)
数量:株数を入力
初期条件:
市場価格が〇円以下なら成行(本日中)で執行する(〇を入力)
トレイリング条件:
・価格:価格指定、比率指定を選択
価格指定の場合
市場価格が〇円になったらトレイリングを開始し、△円下がったら(本日中)で執行する
(〇と△を入力)
比率指定の場合
市場価格が〇円になったらトレイリングを開始し、△%下がったら(本日中)で執行する
(〇と△を入力)
有効期間:本日、期間指定を選択
【5-4】リザーブ注文
リザーブ条件:日時か市場価格を設定
・日時を指定する場合
日付と時間を入力する
・市場価格を指定する場合
市場価格が〇以上(or以下)になったら注文。
有効期限:本日中、期間指定を選択
注文方法:通常注文、逆指値通常注文、逆指値注文を選択
※それぞれの設定項目は第3章を参照
【5-5】リンク注文
通常注文、逆指値付通常注文、逆指値注文、トレイリング注文(売り注文の場合)を最大10件指定します。
※それぞれの入力項目は第3章と第4章を参照
第6章 アルゴ注文の活用事例
楽天証券が提供する5種類のアルゴ注文について、活用事例を紹介します。
【6-1】アイスバーグ注文
1,000円で1,000株の買い注文を出した場合、板に数字が表示されます。板を見た他の投資家の心理を想像してみましょう。
・売り手側の心理
1,000円で買い気配があるので少し高めで売れるかも・・・
・買い手側の心理
1,000円で買い気配があるので少し高くしないと約定できないかも・・・
どちらの場合も1,000円以上で約定せざるを得なくなる傾向となります。アイスバーグ注文で、1,000株を10回に分けた場合、板に表示される数字が小さくなり、板を見ている他の投資家に気づかれにくくなります。つまり、売り手側、買い手側の投資戦略に影響する可能性を下げることができます。特に取引の少ない銘柄で有効です。
アイスバーグ注文は大口の買い(売り)を目立たなく実施する方法ですので、機関投資家の利用が多い傾向があります。
【6-2】スナイパー注文
指定した株価の気配が現れるまでは注文を行わないため、他の投資家に気づかれずに取引ができます。指値の買い注文をスナイパー注文で行った場合、相手(売り手)が現れた瞬間に注文が行われるため、板に表示されることなく取引が完了します。また狙った指値より有利な株価で約定できることも期待できます。板に注文が表示されない事が特徴なので、特に取引の少ない銘柄で有効です。
アルゴ注文の中でも個人投資家でも使用することが多い注文の1つですが、成行注文が多い状況だと、スナイパー注文は使いにくいと言われています。とはいえ、成行が極端に多い相場は考えにくいです。つまり、スナイパー注文は個人投資家でも利用価値の大きい注文方法です。
【6-3】トレイリング注文
通常の損切り注文の事例から説明します。損切りを行うため、通常は逆指値注文を行います。例えば、1,050円で買った株を950円で逆指値注文を行います。現在の株価が1,000円として、950円に下げた場合に売り注文が成立します。逆に株価が上がった場合は注文が成立しません。
逆指値注文でなく、トレイリング注文を行った場合は次のようになります。まずは、「50円下がれば成行注文を出す」条件を設定したとします。
・1,000円から950円に下げれば約定されます(950円の逆指値注文と同じ)
・もし株価が1,300円に上がれば、逆指値が1,250円に自動更新されます。
1,300円に上がった株価が1,250円に下がれば約定されます。
出典)http://market.radionikkei.jp/marketreview/先取りマーケットレビュー2019年10月9日土居さん資料.pdf
つまり、950円で損切りを想定しながらも、株価の変動によっては1,250円で自動的に売り抜けることができます。逆指値注文で同じことをしようとすれば、逆指値注文後に株価を人の目で監視し、予想に反して株価が上がった場合は、逆指値注文の訂正処理を繰り返すことになります。トレイディング注文ではこの手続きが自動化されるため、個人投資家でも利用価値の大きい注文方法です。
【6-4】リザーブ注文
・「日時」の場合:
決算発表日や経済指標の公表日、権利付最終日までの約定に間に合うよう、8:00~14:59の分単位で、30営業日先まで指定できます。決算などで株価の動きが予想される場合、そのチャンスを逃すリスクをなくすことができます。決算日や経済指標の発表日は簡単に調べる事ができます。例として、楽天証券がまとめているサイトを紹介します。
楽天証券 国内株式決算カレンダー
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/calendar/closing.html
楽天証券 決算・経済カレンダー
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/calendar/
他にも権利確定日を超えないようにあらかじめ注文を設定しておくことができます。権利確定日とは、優待や配当を取得する権利を保有する株主として登録される日のことです。多くの企業では「決算日」と同じです。
・「株価」の場合
値幅規格を超えた注文が、最大30営業日(当日は除く)まで設定できます。一次的な株価の急騰や暴落に備えることができ、思わぬ収益を得る可能性があります。
参考)国内株式の呼び値と制限値幅
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/stock/rule/price.html
【6-5】リンク注文
相場や途中の約定結果を確認せずに、連続して最大10の注文を行えます。リンク注文が有効なケースの1つはIFO注文(イフダンOCO注文)です。
新規注文(例:買い注文)と決済注文(例:売り注文)をあらかじめ設定しておき、新規注文が約定したら決済注文を行うことをIFD注文(If Done注文)と言います。例えば株価の値上がりが期待できる銘柄に対して、希望の指値で買い注文が約定したとき、さらに高値で同銘柄の売り注文を行う場合です。
もちろん、購入した銘柄の株価が必ず上がる保証はありません。そこで、決済注文で指値(利食いでり売却益を得る)と逆指値(損切りで損失額を確定させる)を同時に設定した注文方法があります。これをIFO注文(If Done-OCO, One Cancel Other)と言います。
出典)https://www.rakuten-sec.co.jp/web/learn/seminar/pdf/caravan_20181117_02.pdf
IFO注文をすべて自動的に行うためにはリンク注文が便利です。「利益確定+損切り」の同時設定だけでなく、アルゴ注文の1つであるトレイリングも設定できます。
IFO注文、及びトレイリングを行う場合、リンク注文を利用すれば、楽天証券の取引システムが自動的に処理してくれます。一方、リンク注文を行わない従来の注文方法で行えば、大変な作業量となり、発注ミスや他の銘柄が扱う時間がないなどの機会損失になります。リンク注文は個人投資家の方にとって有益な機能です。
第7章 楽天証券の特徴
本記事ではアルゴ注文にフォーカスして説明しています。2020年5月時点でアルゴ注文機能が最も充実している証券会社は楽天証券ですので、本章では楽天証券の特徴を記載します。
【7-1】株式取引の手数料
超割コース(1回の取引ごとに手数料が発生)と、いちにち定額コース(1日の取引金額合計で手数料が発生)があります。ネット業界で低めの設定です。
【7-2】信用取引
信用取引とは、現金や株式を証券会社に担保として預けることにより、手元資金より大きな取引をすることです。楽天証券では条件や審査がありますり、これらを満たすことにより信用取引が可能です。
【7-3】貸株
保有する株(国内取引所の上場銘柄)を楽天証券に貸し出し、金利を受け取れるサービスがあります。基本的に貸株を行うと株主優待を受けれなくなりますが、例えば1,000株中、900株を貸し出し、100株を残しておくと、株主優待を受けつつ、金利も受け取ることができます。
【7-4】高機能な取引ツール「マーケットスピードⅡ」
繰り返しになりますが、アルゴ注文を含めた多機能ツールを無料で利用できます。2020年5月時点ではWindows版がリリースされており、Mac版はありません。スマホ(Android, iPhone)、iPad向けアプリ(iSPEED)もリリースされており、外出中でも投資情報や執行状況を確認できます。
【7-5】楽天ポイントとの連携
楽天ポイント1ポイントを1円として投資信託を購入できます。また、投資信託の残高に対して楽天ポイントが付与されます。また、銀行口座と証券口座を関連付ける際(マネーブリッジ)、楽天銀行を利用すると毎月楽天ポイントが付与されます。
【7-6】ファンドラップ 楽ラップ
ファンドラップとは、証券会社に資産運用を任せるサービスです。ネット証券でない店舗型証券会社の場合、数百万程度以上の資金が必要ですが、楽天証券のファンドラップ(楽ラップ)では、毎月1万円の積み立てから始めることができます。
【7-7】取り扱い商品
国内株式の他、投資信託、海外株式、先物・オプション、EFT、債券、金、プラチナ、FXの取引ができます。また、iDeCo(確定拠出年金)も無料で運用できます。なお、IPO(新規株式公開)は少な目ですので、IPOを積極的に狙うなら楽天証券は不向きです。
【7-8】ニュース 他
日本経済新聞社が提供する「日経テレコン(楽天証券版)」を無料で利用できます。無料のオンラインセミナーも充実しています。
マーケットスピード2のデメリット
マーケットスピード2はWindowsのパソコンやタブレットのツールであるため、MACユーザーには利用できません。MAC、iPhoneやアンドロイドスマホでは利用できないというのが残念なところです。(2020年6月現在の情報)
アルゴ注文はマーケットスピード2異界では原則として、利用できないというのがデメリットです。ブラウザのサイトでは、登録条件の紹介、取り消しのみ可能であり、今後はブラウザでの対応も検討しているようです。
また、アイスパーク注文、スナイパー注文は「当日のみ」なのがデメリとと言えるでしょう。これが「今週中」や期間指定注文に対応していたら最高に便利なツールだと思います。
必要環境としてのスペックをまとめましたので参考にしてください。
- OS:Windows7、8.1、10(32ビット版、64ビット版)
- CPU:Intel Celeron 2.40GHz(2コア)以上
- メモリー:4GB以上
- HDD:5GB以上の空き容量
- ディスプレイ:SXGA(1280×1024ピクセル)以上
- 通信速度:3Mbps以上
登録条件に合致したとしても、注文が執行させずに無効になるケースがある点に注意が必要です。
アルゴ注文は条件登録を行った時点では注文の委託とはみなされません。
条件の登録時には買い付け可能金額、新規余力や残高の確認は行われないため、条件に合致した時点で改めて注文執行が可能かどうかを確認します。
登録条件に合致したとしても以下の場合は、注文が執行されず無効になります。その条件をまとめましたので参考にしてください。
- 余力不足(買付可能額、新規建余力)/売却にかかる有価証券等の残高不足の場合
- 注文価格が制限値幅から外れている場合
- 信用新規売り注文時の価格規制に抵触した場合
- 注文銘柄が各種取引規制(即日徴収、新規売停止、等)に該当した場合
- 条件登録時に安定操作期間でなかった銘柄が、注文執行時に安定操作期間に該当した場合
- 条件登録時にその銘柄にかかる会社関係者ではなく内部者登録がなかった銘柄について、注文執行時に内部登録がなされていた場合
- アルゴ注文によって執行される新規売建注文が、既に「執行中」の同一銘柄の新規売建注文との合計で51単元以上となる場合
一度無効となった登録条件は、無効となった事由が解消された後に、再び登録条件に合致したとしても執行されません。
また、アルゴ注文の障害発生時における取扱いが通常の注文と異なる点に注意が必要です。
登録条件に合致したにも関わらず、システム障害等の原因により注文が執行されなかった、もしくは注文の執行が遅延したことによる損害の発生については、原則として、約定取消・約定訂正等の対象となりません。
ただし、登録条件に合致していない、または、異なる条件の注文が執行された場合は約定取消・約定訂正等の訂正処理の対象となります。
第8章 まとめ
楽天証券は5種類のアルゴ注文(アイスバーグ注文、スナイパー注文、トレイリング注文、
リザーブ注文、リンク注文)を個人投資家向けに提供して注目を集めています。個人投資家でもアルゴ注文を活用すると、他の投資家が気付かないような株式の注文やIFO注文のような株価の動きに対応した複数の連続した注文を自動的に行えます。さらにアルゴ注文では株価の動きによって瞬時に発注されるため、手入力より圧倒的に早い発注が可能です。もちろん、発注ミスなどの人為的ミスも少なくなるでしょう。
5種類のアルゴ注文の中でも、スナイパー注文、トレイリング注文、リンク注文の利用価値が高いと思われます。実際に利用してみて各々の活用方法を見出しましょう。例えば株式運用の作業効率の向上が期待されます。多くの個人投資家の方の内、パソコンの前で株価のチェックや注文処理をずっと出来る人は少ないと思います。あらかじめアルゴ注文で株価の動きに合わせた設定をしておき、必要に応じてスマホアプリ(iSPEED)で執行状況を確認するスタイルも可能です。
一方、アルゴ注文を取引システムに登録すると、株価の変動などに応じて”躊躇なく”発注を実行します。そのため、アルゴ注文の登録には細心の準備と設定ミスがないようにしなければなりません。
今後の個人投資家の株式運営において、アルゴ注文を積極的に活用すべき時代になったと言えます。アルゴ注文で投資機会を増やし、利益拡大を狙いましょう。
【参考サイト】
プレスリリース配信サービス「PR TIMES」
楽天証券、証券総合口座400万口座達成のお知らせ
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000306.000011088.html
プレスリリース配信サービス「PR TIMES」
楽天証券初、2月の月間口座開設数10万超を達成!https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000300.000011088.html
arrowhead バージョンアップの本番稼働につ いて
https://www.jpx.co.jp/corporate/news/news-releases/0060/nlsgeu000004d0j0-att/nlsgeu000004d0kr.pdf
MARKET SPEEDⅡ
https://marketspeed.jp/ms2/
マーケットスピードⅡ デモアカウントで体験する
https://marketspeed.jp/ms2/support/demo.html
MARKET SPEEDⅡ「アルゴ注文の仕組み」
https://marketspeed.jp/ms2/function/algo/
MARKET SPEEDⅡオンラインヘルプ「アルゴ注文」
https://marketspeed.jp/ms2/onlinehelp/ohm_010/ohm_010_03.html
・アイスバーグ注文の詳細
https://marketspeed.jp/ms2/onlinehelp/ohm_010/ohm_010_03_01.html
・スナイパー注文の詳細
https://marketspeed.jp/ms2/onlinehelp/ohm_010/ohm_010_03_02.html
・トレイリング注文の詳細
https://marketspeed.jp/ms2/onlinehelp/ohm_010/ohm_010_03_03.html
・リザーブ注文の詳細
https://marketspeed.jp/ms2/onlinehelp/ohm_010/ohm_010_03_04.html
・リンク注文の詳細
https://marketspeed.jp/ms2/onlinehelp/ohm_010/ohm_010_03_05.html
楽天証券「マーケットスピード II で「IFD注文」「IFO注文」の発注がもっと便利に手軽に!(2020年2月16日~)」
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/info/info20200207-03.html
The Goal
https://matsunosuke.jp/marketspeed2/
野村証券 証券用語解説集 「アルゴリズム取引」https://www.nomura.co.jp/terms/japan/a/algorithmic.html
日本経済新聞「アルゴリズム取引とは 自動で売買、進む高速化(2019/1/4)」https://www.nikkei.com/article/DGXKZO39613780T00C19A1NN1000/
先物・オプションレポート 2019年3月号 「アルゴリズム取引の問題点と今後の課題」首都大学東京 大学院経営学研究科 足立高德教授
https://www.jpx.co.jp/derivatives/futures-options-report/archives/nlsgeu000003skum-att/rerk1903.pdf
証券経済研究 第94号(2016.6)「HFT(高頻度取引)は群衆心理的な行動を採るか」http://www.jsri.or.jp/publish/research/pdf/94/94_03.pdf
金融庁金融研究センター「諸外国における市場構造とHFTを巡る規制動向」https://www.fsa.go.jp/frtc/seika/discussion/2016/04.pdf
金融庁総務企画局 事務局説明資料(取引の高速化)平成28年5月13日https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/market_wg/siryou/20160513/02.pdf
金融庁総務企画局 事務局説明資料(市場・取引所を巡る諸問題に関する検討)平成28年4月19日https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/market_wg/siryou/20160513/05.pdf
金融審議会市場ワーキング・グループ報告「国民の安定的な資産形成に向けた取組みと市場・ 取引所を巡る制度整備について」
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/soukai/siryou/20170303/02.pdf